南軽出版局について

南軽(なんかる)出版局は、軽便鉄道の魅力を伝え継承するための非営利団体です。このサイトは、訪れる愛好者にとってドリームランドへの秘密の通路・タイムマシーンとなることをめざして運営されています。

南軽~心象鉄道への誘い


昔、東北のあるところに、南部軽便鉄道というものがありました。好ましい鉄道がこの世から消え去ろうとしていた昭和40年代後半に突如として現れ、青少年を迷わせた、伝説の心象鉄道です。

南軽では、菜の花畑の端をオープンデッキの客車を牽くガソリンカーが曲がっていくかと思えば、カタンと腕木信号機が倒れ、その音に驚いたヒバリが数羽飛び去ります。

勾配をあえいで列車がたどり着いた山間のヤードでは、Baldwinがボイラーに夏の日の汗をかいて、ぜいぜい息を吐きながら休憩しています。

ここでは、社長がシトロエン11CVを駆って出勤することも、技師長がどこかの森林鉄道から小さいシェイギヤードを買ってくることも、沢を迂回するため林場線にΩループを連続させることも、可能なのです。

今月の写真

好評を得て残部僅少となっていた『阿里山森林鉄道1966-1968』を再版しました。数回に分けて、同書の内容と阿里山森林鉄道についての 紹介をしていきます。
 第7回は、タタカ線の終点から下る運材列車です。
 クリックするとページが開きます。

軽便鉄道模型祭講演録「軽便讃歌11」
発売中!

定価1000 円(税別)

2022年の軽便鉄道模型祭プレイベント講演録「軽便讃歌11」は書店等で販売中です。
 河田耕一さん『軽便鉄道のシーナリィ』、髙塚慎司さん「照葉樹林を駆け抜けた森林鉄道』の2つの講演録に加え、 阿部敏幸さん『河田耕一さんの功績』(書き下ろし)も収録。 オールカラー60ページ。

表紙画像をクリックすると内容紹介ページに移動します。

4年ぶりの新刊『蒸気軽便物語』発売中です

150ページ 定価2700円(税別)

憧れの蒸機軽便を追い求め、その最期の姿を垣間見た けむりプロとフォロワーたちによる記録を80ページにわたり紹介するほか、諸先輩の撮影した魅力あふれる写真や、 貴重な古写真も多数掲載。我国で蒸機軽便の全盛期と言えるのは何時か? どれだけの路線にどんな機関車が走っていたのか? といった歴史を概括できる包括的な資料も収録した これまでにない1冊です。
 クリックすると内容紹介ページに移動します

南軽出版局から売り上げを寄付しました

写真提供=羅須地人鉄道協会

羅須3号機の動輪が完成

皆様がお買い上げくださった南軽出版局の書籍等は、売り上げの一部が蒸気軽便鉄道の保存・創造活動に寄付されています。
ボイラーが痛んで走行不能になっていた羅須地人鉄道協会3号機の修復に際して、すり減っていた動輪が 寄付金により新造されました。

2010年軽便祭プレイベント講演録を公開

売り切れ・絶版となっている「軽便讃歌 ~けむりプロの世界~」(2011年発行)の全ページと、「軽便讃歌V」収録の 「鉄道趣味の原点とキューバのアメロコ」(2015年発行)14ページ分を PDFファイルで無償公開しています。いずれも、けむりプロの活動の出発点と、その軌跡をたどるうえで必読の資料!  伝説の「南部軽便鉄道」の成り立ちも詳しく知ることができます。
 クリックするとダウンロードできるページに移動します (これらの冊子は今後、再版は行いません)。

写真集 「軽便鉄道 雪景色」好評発売中!

定価2000 円(税別)

自然の猛威と戦ってきた雪国の軽便鉄道たち。そこには穏やかな季節の長閑な姿とは違う、もう一つの顔を見ることができました。  半世紀前、軽便鉄道の終焉に近い時代に出会った美しくも厳しい情景を厳選し、雪国の自然と風物、積雪期の軽便鉄道についての解説を添えた 写真集です。
 全80ページすべて雪景色、あの鉄道にこんな瞬間があったのか。ラッセル、ロータリーの活躍、猛吹雪の中で運行を確保する人々の姿。 往時を知らない世代にはもちろん、軽便鉄道の終焉に接した方々にも是非ご覧いただきたいシーンを集めました。
クリックすると内容紹介ページに移動します。

『DHR&Matheran』再版

品切れとなっていた『ダージリン・ヒマラヤン&マテラン登山鉄道1969』を再版しました。 内容は初版と同じですが、写真の色調整をやり直しています。
世界遺産にもなっているインドのダージリン。この地を1969年に訪問した「けむりプロ」撮影による <世界で一番美しい>ダージリン鉄道の写真集。ループとスイッチバック、急カーブの連続で2000mの高度を稼ぎ、天空の地ダージリンの街へと至る この鉄道の魅力を満載。今は公園が作られているバタシア・ループで、雪に覆われたカンチェンジュンガを背にした 列車の写真は、3ページ大の折込でご覧いただけます。
当時、特殊な機構を持つコッペルCタンクの活躍していたマテラン登山鉄道の貴重な写真も掲載。"ToyTrain"とは、この鉄道のための言葉ではないかと 思えるシーンや、ダッジのバスを改造した美しい「グース」なども紹介しています。
クリックすると内容紹介ページに移動します。

注目のサイト・動画・資料など

南軽は、失われてしまった過去の情景を仮想空間に再現するだけでなく、世界中の好ましい鉄道の魅力を伝える資料を紹介し、模型製作のためのアイデアや資料探索のお手伝い、実物の保存活動を進めている人たちとの架け橋をつとめたいと思います。
クリックすると、WEB上で見ることのできる動画資料、ナローゲージを中心とする貴重なアーカイブの案内などが表示されます。

おしらせ

Stay Home Week Special のページは削除しました。うち8回分は「注目のサイト・動画・資料」に保存してあります。上段の文字部分をクリックして ご覧いただけます。