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特別そのた

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パナマ運河開削に活躍した蒸気ショベル

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 蒸気機関車の発明は19世紀初め、1830年代には実用化されていますが、蒸気動力の掘削機械も同じころ開発が始まり1870年代半ばには英米の数社がしのぎをけずっていました。 1869(明治2)年に完成した北米の大陸横断鉄道は、東西から競って建設が進められたことで有名ですが、最後の時期には蒸気ショベルが投入されています。
 20世紀初め、英米の資本や新しい技術を駆使して中南米各地で鉄道建設が行われた際にも蒸気ショベルが活躍したようです。とりわけ威力を発揮した例として 知られているのはパナマ運河の建設。左上(13分半)は使用された101台のうち77台も投入されたビサイラス社製の蒸気ショベルに焦点を当てたもの。 下(11分)では、ショベルに加えスプレッダー、トラックシフターなど機械の使用と、膨大なコンクリートの輸送に鉄道と蒸気動力が活用された様子がよくわかります。
 また、静止画像が中心ですが運河開削の歴史についてはキャタピラー社が制作した これ(8分、解説は英語)が参考になります。T・ルーズベルトも 声と写真で登場。
 蒸気ショベルの歴史と日本での使用例については、南軽出版局「貝島炭鉱鉄道1961-1964」90-99ページに写真と解説がありますので ご覧ください。

マイク・マリガンとスティームショベル


第5回で「いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう」が、ヴァージニア・リー・バートンの作品で唯一アニメ化されたものだろうと書きましたが、 これも見つかりました。

1990年にテレビ放映され Home Box Office社からVHSビデオが発売されたとのこと。後にDVD化もされたのですが、挿入歌がカットされているという情報あり。 上の動画(25分)はオリジナルVHS版から投稿者が取り込んだものらしく、そのせいか少し画像がにじんでいるようです。日本語版絵本は こちら

ショベルが動態保存されている鉱山博物館


Erie社は1927年にBucyrus社に吸収されますが、それ以前に製造した小型の蒸気ショベルは、欧米で根強い人気があり、動態保存されているものがあります。 下の動画は、英国北西部カンブリア州にある Threlkeld Quarry & Mining Museum が保有しているもの。

ErieのTypAは1918年から27年まで約530台が製造された

2015年夏のイベントでの撮影。この博物館には様々な掘削機械が保存されており、毎年、小型蒸気機関車の牽くナベトロにショベルが土砂を積み込む 姿も披露されているようです。産業用の小型蒸機がいろいろ登場した2014年のイベント(6分)。 同じく2015年のイベント(11分)。他にもYouTubeに多数動画があります。

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