ペルス鉄道との出会い

 1971年春、けむりプロの1人が1ヶ月間のブラジル旅行に出発しました。ミナスジェライス州にあるVFCO(2フィート6インチ)やリオグランデ・ド・スール州のドナ・テレサ・クリスチナ鉄道(メーターゲージ)などの蒸気鉄道を存分に撮影しているのですが、旅の途中で偶然1つの鉄道に出会いました。それが2フィート蒸機「最後の楽園」とも言うべきEFPP(Estrada de Ferro Perus Pirapora)だったのです。
 翌年にもう1人、さらにその5年ほど後に他の1人が訪れ、総計1300枚ほどの写真を撮影。2001年には保存活動をしている団体とのパイプができ、今回の写真集「ペルス鉄道」編集には、現地ブラジルから多大な協力を得ています。

2001年カジャマールのヤード跡にて。左からニルソン・ロドリゲス、ネルソン・Ap・ブエノ・ヂ・カマルゴ、下島啓亨。

SL誌での紹介記事



 日本語で読めるペルス鉄道の唯一の記事は、交友社から1972年に発行された季刊「SL」第7号に掲載されています。これは、SL誌に連載された「ビンチドイスと仲間たち」シリーズの第2回でしたが、故C・S・スモール氏から交友社に寄せられた原稿をあわせ、けむりプロとスモール氏の共同発表という形になっています。
 この記事は当時の少ない情報をもとに作成されているため、機関車の来歴や鉄道の歴史など、たくさんの「謎」にあふれており、現在の時点からすると不正確な記述もありました。今回の出版の過程では、それらの謎の解明が進み、より正確な情報がもりこまれていますが、SLの記事に興味をもたれる方は古書店等でお探しください。当時としては画期的な、ダブルトーン印刷で40ページものボリュームがありますので、十分に楽しんでいただけると思います。

現地の状況

ペルス市の郊外、セメント工場跡から少し西に進んだ2km地点付近より、観光客向けの列車が運転されています。5両あったアルコのドックサイドのうち、復活して薪焚きになった2号が牽引しています。
列車が到着するのは、5km地点にあるCorredor。ここが現在の修復・保存作業の拠点で、蒸気機関車が他に7両、多数の客貨車などが保管され修復作業を待っています。

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