編成や運行のおもしろさ

    

ひろびろたんぼ2(ナロー同士の出会い)

栃尾線
越後交通栃尾線 1962年 撮影=柳一世

 これが、先ほどの「デコボコ列車」が去っていくようすを撮ったものです。
 広い田圃の手前にある道路わきのスペースにも線路が敷かれ、なにやら作業中ではありませんか。手前の山を崩して田圃を広げているのか、それとも客土をしているのか。ゲージもよく分かりませんが、写っているのは、おそらく加藤か酒井あたりのガソリン機関車でしょう。
 60年代前半までは、ちょっとした堤防工事や砂利採り、土地改良工事などにも、2フィートや2フィート6インチの軌道がしばしば利用されていました。今なら小型のユンボ1台で済んでしまいそうな作業でも、使いやすい重機がなく、道路事情の悪かったこの時代には、人力(と軌道)でやるのが当たり前だったのです。
 「ひろびろたんぼ」をゆくナローの電車と、土運びをしているナローの機関車の出会い。こんな光景は、当時あちこちで見られたはずですが、フィルムにとどめられている例は多くありません。
 モデラーのみなさん、「工事用軌道のある田圃のモジュール」をつくってみたくなりませんか?

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