ストラクチャーの魅力
海の見える駅 その2 (下津井電鉄 鷲羽山)
琴海の駅を出て終点下津井に向かうと、瀬戸内海に突き出た山の付け根を横切り、次の鷲羽山(わしうざん)駅に至ります。琴海で背景に見えるのは児島湾ですが、この駅から見えるのは瀬戸内海に浮かぶ塩飽(しわく)諸島。住民は船乗りとして、また船大工として高い技術があったと言われています。
下の写真で駅の背後に見えるのが鷲羽山。海抜133mの鷲羽山は眺望がよく、遠く高松も望めるため地元では有数の観光地で、この駅はその鷲羽山の登り口となっていました。
ホームの上屋は何度も継ぎ足して延長しているようです。いちばん長い屋根の架線柱が突き抜けている右下あたり、改札口の外の橋が見えている箇所がありますが、この橋が鷲羽山の登山口です。少し拡大してみたのが左下、逆に橋から駅を見たのが右下の写真。ホームと外の道路のレベルが同じになっていて出入口が広いところが、いかにも観光地の駅らしい。右下の写真では橋の左側の欄干の向こうに、もう一つ手すりが見えていますが、これは駅から海の方へと下る階段。この駅も非常に立体的なおもしろさがあります。