四季おりおりの姿
潮騒の聞こえる路その2
半年ほど前にも海辺を走る列車の俯瞰撮影をご紹介しましたが、これも駿河湾をバックにした静岡鉄道駿遠線の光景です。
12月の小春日和。2両の短い編成が雄大な太平洋をバックに西へと向かいます。松の枝、護岸の無い砂浜、静かに砕ける白波、キラキラと光る穏やかな海。まさに「白砂青松」という表現を思わせる取り合わせが、新年向きかと思い取り上げてみました。
駿遠線は1968年まで海辺を走る区間が存続していたので、海と列車を撮った列車の写真はかなり多く残されているようですが、こういう写真はあまり見たことがありません。
撮影者は、上のカットの次に望遠レンズで下のカットを撮影しています。番号は読み取れませんが、形態から先頭はキハD17~20のどれか、客車はハ107~111のうちどれかだと思われます。場所は榛原町から地頭方までの区間のはずですが、詳細な撮影地点は判明しておらず調査中です。